トラックドライバーでも無理なく痩せる:数字より「習慣」を変えるダイエット術

ライフスタイル

— 努力の報酬は”成功”じゃない。”成長”だ。—

導入

長距離・夜勤・座りっぱなし・不規則な食事。

トラックドライバーの現場は、正直”太りやすく、乱れやすい”環境です。でも、だからと言って過度な糖質制限や極端な増減期に走ると、仕事にも生活にもツラさが残るだけ。

僕が提案するのは「体重計ではなく”習慣計”で生きる」やり方。数字を最終ゴールにしない。
“〇㎏減””体重〇㎏”ではなく”習慣化”をゴールに置く。これなら折れない、続く、そして気づけば体も仕事も整っていく。
習慣化さえすれば、あとはいちいち体重計でチェックしなくても勝手に理想の体に近づいていきます。

裏技はない。地道こそが最短。そのやり方を、現場のリアルに合わせて解説します。


1. なぜ”習慣をゴール”にすると折れないのか

体重は嘘をつく。習慣は裏切らない。

体重計に乗って一喜一憂する生活、もうやめませんか?

水分量、塩分摂取、睡眠不足、ストレス、便秘…体重は毎日変動します。でも習慣は違う。毎日同じことを続けていれば、それは確実に積み上がっている

努力の報酬は”成功”ではなく”成長”です。体重という数字ではなく、「今日もやった」という事実こそが、あなたの資産になります。

漸進性過負荷を生活に応用する

トレーニングの世界には「漸進性過負荷(ぜんしんせいかふか:プログレッシブオーバーロードとも言います)」少しずつ少しずつ負荷を増やして成長しよう!という考え方があります。

例えば:

  • 10回×3セット → 10-10-11回 → 10-11-11回 → 11-11-11回 → 11-11-12回…

このように最小の変化を積み重ねることで、無理なく確実に成長していく。

これを食事や生活習慣にも応用します。いきなり完璧を目指すのではなく、今日は昨日より1%だけ良い選択をする。それだけで十分です。

「避ける・やめる・取り入れる」を意地で続ける

習慣化には3つのステップがあります:

  1. 避ける:明らかに良くないものを避ける
    ジャンクな外食や菓子パン等を避ける。カフェオレやジュースをコーヒーや無糖炭酸水に置き換える
  2. やめる:今までの悪い習慣をやめる
    ドカ食い・過剰な飲酒・喫煙・ギャンブル・仕事後の無駄なお喋りや残業・無意味なSNS等
  3. 取り入れる:新しい良い習慣を取り入れる
    悪い習慣をやめて浮いた時間に勉強や運動・ストレッチ等の体のケアを取り入れる
    鶏むね肉や野菜や発酵食品など体に良い物を積極的に取り入れる。

これを続けて、それが”いつもの自分”になったら勝ち。

習慣化するまでは意地でも続ける。人は行動を習慣化させるのに約1ヵ月かかるそうです。
たった1ヵ月で自動ダイエットシステムの完成です。


2. ドライバーが太りやすい5つの理由(責めない→対処を習慣化)

理由1:座りっぱなし

現象:下半身の血流低下、むくみ、基礎代謝の低下
対処習慣:ふくらはぎの”ちょい活性”

休憩時間に車から降りて、ふくらはぎを意識的に動かす。階段があれば上り下り。なければその場でカーフレイズ(かかと上げ)20回。第二の心臓を動かすだけで全然違います。

理由2:夜勤・睡眠不足

現象:過食衝動、甘いもの欲求の増加
対処習慣:就寝前ルーティンで”副交感スイッチ”

睡眠不足は食欲を暴走させるホルモンバランスの敵。仕事で睡眠時間が限られるなら、睡眠の”質”で勝負します。

理由3:コンビニ依存

現象:加工食品+油+糖質の三重苦
対処習慣:選び方のテンプレで回避

コンビニを完全に避けるのは現実的じゃない。だから**「コンビニでも痩せる選び方」**をマスターします。

理由4:不規則な時間

現象:食事の”抜け”→ 次の食事で暴食
対処習慣:次の食事で落ち着いて帳尻を合わせる

食事を抜いてしまったからといって、次の食事で「取り戻そう」とする必要はありません。1食抜けても死なない。次の食事を普通に食べれば、体は勝手に調整してくれます。

理由5:ストレス

現象:早食い・ドカ食い・やけ食い
対処習慣:呼吸法(吐く息2倍)と温かい飲み物でクールダウン

ストレス食いしそうになったら、まず深呼吸。4秒吸って、8秒で吐く。これを3回繰り返してから、温かい飲み物をゆっくり飲む。それでも食べたかったら食べる。でも、たいてい冷静になります。

原因を責めない。「原因には原因の事情がある」と認めて、毎日の”対処習慣”に置き換える。これが長続きのコツです。


3. 今日からできる”最小習慣”5選

① ジャンク回避ルール(コンビニでも)

テンプレート

  • おにぎり2個 + サラダ + タンパク源(サラダチキン/ゆで卵)
  • 菓子パン・総菜パン・揚げ物・甘い飲料は”基本スルー”
  • 迷ったら無糖の炭酸水やブラックコーヒー

このテンプレートを覚えるだけで、コンビニでの食事が劇的に改善されます。

② 高タンパク・中炭水化物・低脂質(量は”太りも痩せもしない基準”)

ベース鶏胸肉や魚 + ご飯

脂質は家の料理で自然に入ってくるので、意識的に足す必要はありません。
タンパク質が足りないと感じたらプロテインを補助的に使用。

極端な糖質制限も過剰な糖質摂取もドライバーには不向き。集中力や判断力が落ちたり眠くなって事故のリスクが高まります。適度な炭水化物は安全運転の必需品です。

③ 野菜は”色で選ぶ”だけでOK

複雑な栄養学は忘れましょう。色で選べば自然にバランスが取れます

  • :ブロッコリー、ほうれん草、レタス
  • :トマト、パプリカ、人参
  • :紫キャベツ、茄子
  • :玉ねぎ、キャベツ、大根

どれか2色以上を1食に取り入れる。それだけで十分です。

④ 運動と運動前10分ウォームアップ

せっかくトレーニングを始めようとしても、ケガをしてしまったら本末転倒です。
座りっぱなしの体にいきなりトレーニングは危険。まず体を動かす準備をします。

上半身ウォームアップ

  1. アームサークル(肩をゆっくり回す)
  2. スキャプラプッシュ(肩甲骨を寄せて離す)
  3. バンドプルアパート(ゴムバンドを胸の前で引く)
  4. 軽負荷動作(軽いダンベルで動きを確認)

下半身ウォームアップ

  1. 股関節まわし(腰に手を当てて大きく回す)
  2. ランジツイスト(前に出した足側に体をひねる)
  3. グルートブリッジ(お尻を上げ下げ)
  4. スクワット(軽負荷で動きを確認)

フォームローラーを用いる場合は硬い部位だけ30〜60秒→動的ストレッチ→アクティベーションの順で使用。

⑤ 就寝前”副交感ルーティン”(10〜15分)

睡眠の質 = 食欲・回復・メンタルの土台。ここを整えると全部ラクになります。

ルーティン

  1. 軽いストレッチで背中・お尻・ふくらはぎをほぐす
  2. 腹式呼吸(鼻から4秒吸って、口から8秒で吐く×5回)
  3. 照明を落とす(間接照明やキャンドル)
  4. スマホを別の部屋か手の届かない所に置く

失敗した日 = リセットDAY。翌食・翌日で無心で淡々と戻す。メンタルを削らないのが長続きのコツです。


4. 食事テンプレート&車内ストック

1日の食事例(ざっくり)

朝食

  • プロテイン + ヨーグルト+おにぎり1つ
  • コーヒー(無糖)

昼食

  • おにぎり2個
  • サラダ
  • タンパク質(サラダチキンorゆで卵)

夕食

  • 家の普通のおかず + ご飯
  • (脂は足さない・揚げ物が続く週は納豆/豆腐等で調整)

間食

  • 無糖ヨーグルト
  • 海藻スープ
  • 素焼きアーモンド少量

5. トレーニングは”漸進性×習慣”だけで伸びる

基本ルール:フォーム > 重量

正しいフォームで軽い重量から正しいフォームで始める。GoogleやYouTubeで「鍛えたい部位or気になる種目 トレーニング フォーム」で検索すればすぐに身に付けられます。
慌てて重量を上げる必要はありません。怪我をしたら元も子もありません。

進め方例

Step 1: 10-10-10(10回×3セット)

Step 2: 10-10-11(3セット目だけ+1回)

Step 3: 10-11-11

Step 4: 11-11-11

Step 5: 11-11-12

Step 6: 11-12-12

Step 7: 12-12-12

Step 8: 重量を1段階上げて10-10-10に戻る

この最小段階での刻み方が、長期的に見て最も効率的です。

上半身おすすめメニュー(1時間程度のマシントレーニング)

  1. チェストプレス:胸、肩、三頭筋
  2. フライマシン:胸
  3. ラットプルダウン:広背筋、僧帽筋、二頭筋
  4. シーテッドロウ:背中、後ろ肩
  5. ショルダープレスorサイドレイズ:肩

下半身おすすめメニュー(腰を守る種目中心)

  1. レッグプレス:大腿四頭筋、お尻(スクワットより腰に優しい)
  2. レッグカール:ハムストリングス
  3. レッグエクステンション:大腿四頭筋
  4. カーフレイズ:ふくらはぎ(第二の心臓強化)
  5. レッグレイズ:腹筋下部(骨盤固定を徹底して腰痛予防)

このメニューを10回3セットで行います。ウォームアップを含めても1時間程度で済みます。

上半身の日→下半身の日→上半身の日→下半身の日→と交互に行い、出来れば週に2回ずつ出来れば理想ですが、1回ずつでも効果は十分です。

〇曜日と〇曜日に行く!と決めず、行けるときに行くの精神で大丈夫です。
高すぎる志は折れやすいです。初めはゆるくゆるく始めましょう。

運動やトレーニングで1番大切なのは内容ではなく続ける事。習慣化です。
まずは軽~い内容で「運動の習慣」を身に付けましょう。

カーフ強化の重要性

ふくらはぎは”第二の心臓”と呼ばれ、下半身の血液を心臓に押し戻すポンプの役割を果たします。座りっぱなしのドライバーにとって、カーフレイズは必須種目です。

運転中でもできる簡単なカーフレイズ:信号待ちの時に、かかとを上げ下げするだけでOK。


6. 仕事にも効く”成長=成功”マインド

すぐに結果は出ない(でも確実に変化中)

仕事の成果も体の変化も、見えないところで確実に積み重なっています

種を蒔いてすぐに芽が出ないからといって、種が悪いわけじゃない。土の中で根を張っている最中です。継続している限り、必ず芽は出ます

知識より実行

情報収集ばかりしていても体は変わりません。まず10分やってみる1つ何か生活に取り入れてみる。手を動かす人が一歩前へ進みます。

完璧な計画を立てるより、不完璧でも今日から始めることの方が100倍価値があります。

裏技なし、地道が最短

「1週間で5kg痩せる方法」「飲むだけで痩せるサプリ」…そんなものはありません。あったとしても、それで身についた”習慣”がなければ、必ずリバウンドします。

継続こそが最強の裏技。地道に見えるけれど、実はこれが最短距離です。

トラックドライバーの誇り

長距離を走り続けるには、体力も集中力も責任感も必要です。そんな仕事をしているあなたには、習慣を変える力が必ずあります。

その力を、自分の体と健康に向けてみませんか?
道路で培った集中力と継続力を、今度は自分のために使う時です。


まとめ:30日後の”習慣計”を見よう

「変わりたい」の最短距離は、数字じゃなく”習慣を変える”こと。

無理はしない。派手なこともしない。小さく、でも毎日。

その積み上げが体を整え、メンタルを整え、仕事のパフォーマンスも静かに向上させていく。習慣化さえしてしまえば、あとは勝手に良い方向に全てが進んでいきます

今日から30日間のチャレンジ

体重計ではなく、”習慣計”を見てください。

  • 今日、コンビニで野菜を選べたか?✓
  • 今日、10分でも体を動かしたか?✓
  • 今日、深呼吸を3回したか?✓
  • 今日、早めにスマホを置けたか?✓

この✓の数が、あなたの本当の成果です。

30日後、あなたの中に残った”習慣”こそが、生涯の資産になります。体重の数字は変動するけれど、身についた習慣は一生あなたを支えてくれるはずです。

あなたならきっとできる。
今日から一緒に始めましょう。

小さな習慣の積み重ねが、大きな変化を生む。
今日という日が、あなたの転機になりますように。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
またお会いしましょう!

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ひろかず

ひろかず/トラックドライバー歴13年/現在大型トレーラー運転手&新人教育担当
未経験からトラック業界に飛び込み、現在は大型トレーラー運転手として勤務中。
これまでに延べ10名以上の新人ドライバー教育にも従事。
現場のリアルな情報や経験をもとに、初心者に寄り添ったブログ運営を心がけています。

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