トラックドライバーの使命は“無事故で帰ること”|安全運転の技術と心構え

スキルアップ

当たり前だけど…まずは”安全第一”

「最近ミスが続いている…」
「ちょっと車を擦ってしまって落ち込んでいる」
「安全運転を心がけているけど、これで合っているのかな?」

そんな不安を抱えているトラックドライバーのあなたへ、まず伝えたいことがあります。
それは――あなたの安全意識は、間違っていません。

確かに、荷物を時間どおりに届けるのも大事な仕事。
でも僕は、こう思っています。

トラックドライバーの1番の使命は、“今日も無事故で帰ること”

この記事では、僕自身が10年以上無事故で走り続けてきた中で感じている「安全運転の技術と心構え」、そして「自分を守るための考え方」についてお話しします。

トラックは一歩間違えば“簡単に命を奪う凶器”

僕たちが運転しているのは、何トンもある鉄の塊。
一瞬の判断ミスで、簡単に人の命を奪ってしまう危険を常に背負っています。
その現実から、僕たちは絶対に目を背けてはいけません。

大切なのは「何も起きなかった日常」が、どれほど価値のあるものかを知ること。
そして「当たり前の安全運転」を、誰よりも丁寧に積み重ねることです。

安全は、何よりも優先されるべき“プロとしての誇り”です。

不安なら、止まっていい。譲ればいい。一旦降りて確認していい。

僕が新人の頃、ベテランの先輩にこう言われたことがあります。

「プロってのは“判断できる人”。不安なら、止まれ。降りて確認しろ。
止まる事も降りて見る事もプロの”技術”」

たとえば狭い道、死角のある駐車場、見通しの悪い交差点。
「いけるかもしれない…」ではなく、「いけると確信できるか」で判断する。
それがプロの運転です。

僕は今でも、

  • 少しでも不安を感じたら必ず一度止まる
  • 車を降りて目で見て確認する
  • 相手に道を譲る

この3つの基本的な事を徹底してやっています。
「確認は恥ずかしいこと」なんて思う必要はまったくありません。
確認こそ、プロフェッショナルの技術です。

急がされても、焦っても、「冷静」が自分を守る

今の時代、少しのミスや乱暴な運転がSNSやドラレコで晒されることがあります。
ドライバーの信用は一瞬で失われてしまいます。

そんな時代だからこそ、大切なのは「冷静でいる力」。
イラっとしたとき、焦ったとき、僕が実際にやっていることを紹介します。

  • 深呼吸を2回して、「落ち着け」と心の中で唱える
  • ラジオや音楽を一度止めて、無音にする
  • 昨日食べた物や少しエッ〇な事など、思考を全然違う方向に向けてみる

人間だからイラっとするのは当たり前。
でも、その感情に運転を支配させない工夫はできます。

無茶な指示に悩んでいるあなたへ|それでも、守るべきもの

「早く行け」「遅れたら困るから急げ」
そんな運行指示や、荷主からの無理なプレッシャー。
現場で頑張っているドライバーなら、きっと一度は経験しているはずです。

でも――

荷物が遅れても、人は死にません。
事故を起こせば、あなたや他人の命が奪われるかもしれない。

そのプレッシャーに負けそうになった時は、一度だけでいい。
大切な人の顔を思い浮かべてください。

あなたが無事に帰ることを、どれほど願っているか。
そして、その人の笑顔を守るためにも、落ち着いて、いつも通りの運転をしてください。

10年以上無事故の僕が大切にしていること

僕は10年以上、無事故で走り続けてきました。
でも、決して特別な運転技術があるわけじゃありません。

毎日、

  • 出発前の点検を丁寧にやる
  • 雨の日や夜道では“+10%慎重”に運転する
  • トラブルが起きたときこそ、「一呼吸」おいて判断する
  • 焦っている時ほど敢えてゆっくり行動してみる
  • 例え会社や荷主に怒られたとしても、調子が悪い時はおもいきって休む

――そんな、小さな積み重ねの連続です。

だからこそ僕は声を大にして言いたい。
安全意識が高いあなたは、それだけで立派なプロです。

運転中の疲労軽減!僕が使っているアイテム

大した物や裏ワザ!ってわけではないのですが、僕が実際に使っている疲労軽減アイテムをご紹介します。

首枕

これを使っていると運転中の首こり肩こりがだいぶ軽減されます。
あまりゴツい物だと逆に運転中の左右確認の邪魔になってしまうので、小さいものがおすすめです。
僕は常に2つ持ち歩いて首用と腰用に使っています。

僕は肩が凝るとすぐに頭が痛くなってしまうので、長時間の運転の時には重宝していますよ。
ちなみにちょっとお昼寝したい時にも良い枕になります!

サングラス

案外目から入る紫外線の量って多いらしく、目を守るにはやはりサングラスは欠かせません。 
僕が使っているものはレンズの色が濃すぎず薄すぎず、見た目もかっこいいので気に入っています。

ちなみに最近増えてきた調光レンズ(紫外線の量に応じてレンズの色が変わるもの)は、車に乗っているとあまり色がつかずただの伊達メガネみたいになってしまうのであまりおすすめしません。

背筋サポーター

運転中の姿勢って本当に大事で、ちゃんとした姿勢で運転すると最初は窮屈に感じますが、長時間運転していると「あ~やっぱ正しい姿勢が1番疲れないんだなぁ」って実感します。

100均に売っているボール

僕は100均に売っているテニスボールを常にトラックに置いといて、肩や首に押し当ててコロコロしてマッサージしています。
腰が痛くなった時はお尻の下にボールを入れていろんな角度からお尻の筋肉をグリグリすると結構楽にまりますよ。

数千円するマッサージボールも試してみましたが、効果は変わりませんでした(笑)
なのでこちらはリンクは貼りません。ぜひ100均でテニスボールを探してみてください。

まとめ|安全意識は、あなたを守る“最大の武器”

この記事を読んでくれているあなたは、
たぶん、事故を軽く考えている人じゃない。
ちゃんと、真面目に、トラックドライバーという仕事と向き合っている人だと思います。

だからこそ、最後に伝えさせてください。

「安全より大切な仕事はありません」
「あなたのその意識は、絶対に間違っていません」

急がされたとき、プレッシャーに押されそうになったとき、
この記事のことを少しでも思い出してくれたら、僕はうれしいです。

無事故で帰る――
それが僕たちプロドライバーの、いちばんの使命だから。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

またお会いしましょう!

良かったら他の記事もぜひご覧ください(^^)

運転手応援ブログ トップページ

ひろかず

ひろかず/トラックドライバー歴13年/現在大型トレーラー運転手&新人教育担当
未経験からトラック業界に飛び込み、現在は大型トレーラー運転手として勤務中。
これまでに延べ10名以上の新人ドライバー教育にも従事。
現場のリアルな情報や経験をもとに、初心者に寄り添ったブログ運営を心がけています。

ひろかずをフォローする
スキルアップ

コメント