大型トラックの運転は難しい?必要な免許、操作方法、安全のコツを徹底解説!

スキルアップ

大型トラックに乗ろう!

大型トラックって、やっぱり運転が難しいのかな?

そんな風に感じたことはありませんか?
確かに、大きな車体を自在に操るには、それなりの技術と経験が必要です。でもそれ故に、大型トラックには“憧れ”を感じる人も多いはず。

僕も「いつかは大型を運転したい」と思っていた1人です。大型トラックの運転手になるために運送業界に入りました。

この記事では、大型トラックに必要な免許や操作のコツ、安全運転のポイントまでを、分かりやすく解説していきます。
これから大型を目指す方にも、大型って実際どうなんだろう?と興味を持っている方にも、参考になる内容をお届けします。


大型トラックとは?|サイズ・用途・役割

大型トラックとは、車両総重量が11トン以上、最大積載量6.5トン以上、もしくは乗車定員30人以上の車両のことを指します。

主に、長距離輸送や大規模な物流拠点間の幹線輸送などで活躍しており、まさに「運送業界の花形」です。

中型・小型トラックとの違い

小型や中型トラックでは運べないような大きな荷物や大量の貨物を、全国へと届ける役割を担っているのが大型トラック。
まさに物流の“主役”です。


大型トラックに必要な免許と取得方法

大型トラックを運転するには、大型自動車免許が必要です。

取得条件

  • 21歳以上であること
  • 普通免許または中型免許を取得後、通算3年以上の運転経験があること

教習内容と費用の目安

教習所では実技・学科ともにみっちり学びます。費用の相場は30万〜40万円程度
会社によっては、免許取得支援制度を設けているところもあります。

自腹で何十万円も払うのは厳しいですからね、ぜひ利用したい制度です。


大型トラックの運転方法|基本操作と中型との違い

大型車両ならではの操作感に慣れることが、安全運転の第一歩です。
これは理屈ではなく体で覚えるしかありませんが、毎日運転していれば自然と身についてきます。

僕は大型に乗りたての頃、よくミラーをぶつける夢を見ました(笑)

車幅・車長・車高に慣れる

とにかくデカいです!

自分の手足のように操れるようになるまでは交差点や狭い道では感覚で曲がらないこと。スピードダウン、そしてミラー確認と目視が基本

内輪差に注意

特に左折時は巻き込みに注意。慣れるまでは多少大げさに大回りするくらいが良いでしょう。

自信が無い時は交差点手前から2車線潰して交差点に進入しましょう。
他の車に少し迷惑をかけてしまうかもしれませんが、事故るより100倍マシです!

オーバーハング

いわゆる「ケツ振り」です。トラックの形状やハンドルを切るタイミングによって差はありますが、右折時は左に、左折時は右にトラック後部がはみ出る事を忘れないでください。

僕が大型に乗りたての頃、唯一起こした事故もこのオーバーハングでした。

ブレーキ操作は荷重を意識

積載量によって止まる距離が大きく変わります。急ブレーキはNG。

街中を走る時は先々の信号までしっかり確認し、早め早めに排気ブレーキとシフトダウンで緩やかに減速しましょう。
長い下り坂でも同様、排気ブレーキとシフトダウンでゆっくりゆっくり下りましょう。煽られても慌てない、気にしない。

↑ちなみに大型トレーラーに乗るならこの2つの”極力フットブレーキに頼らず減速する技術”は必須です。

バックは「ゆっくり・何度でも」

無理せず何度も切り返すこと。必要があれば降りて確認を

1発で決めるのがかっこいいんじゃありません。何度切り返そうがトラックから降りて確認しようが、ぶつけない人がかっこいいんです!

見えない範囲が多い

とにかく死角が多いため、常に確認・確認・また確認が大切。

「確認は何度やってもタダだからよぅ」 うちの社長の名言です。


実はカッコいい!大型トラックの魅力とは?

街中で見る大型トラックの迫力に、「かっこいいな」と感じたことがある方も多いのではありませんか?

僕の憧れから始まった話

別の記事にも書きましたが、僕がまだ10代の頃友達とたむろしていたコンビニに颯爽と入ってきた大型トラックに心を奪われたのが全ての始まりでした。
大型トラックを眺める為だけに深夜のサービスエリアに行った事もあります。

今や自分がそのハンドルを握っていることに、誇りを感じています。
最近では女性ドライバーも増え、カッコよさと実用性を兼ね備えた職業として憧れる人も少なくないです。


大型トラックを運転する際の注意点

よくある事故・ヒヤリとする瞬間

  • 巻き込み事故(特に左折時)
  • 急ブレーキによる荷崩れ
  • 脇見で反応が遅れたことによる追突
  • スピードの出し過ぎによる制動不足
  • 横風や速度超過によるバランス崩れ、転倒リスク
  • 長時間運転による集中力低下、疲労・眠気
  • オーバーハングによる車体後部の接触
  • バック時の確認不足による接触
  • 高さ制限の見落とし

他にも挙げたらきりがありませんが、代表的なこれらを常に頭に留めておくだけでもかなり効果的です。

プロとしての心構え

「確認を怠らない」「無理をしない」「初心を忘れない」
この3つは、ベテランドライバーになっても変わらない鉄則です。

そして思わぬトラブルに巻き込まれても冷静でいる事を忘れないでください。

道を間違えても慌てない

曲がるはずの交差点や降りるはずのインターを通り過ぎてしまった…初めて通る道で、気が付いたらだんだん道が狭くなってきて予定と違う道を走っていた事に気付いた…これは誰しもが経験する事です。

そんな時はまず深呼吸。安全に停車出来る場所まで進むかハザードをたいて路肩に停車してください。
それからGoogleマップ等でその先にUターン出来る場所がないか、予定のルートへ戻る道はないか探しましょう。
広い駐車場がある施設があればそこで正直に事情を話し、Uターンさせてもらいましょう。

最悪の場合Uターン出来る場所までバックで戻るしかありませんが、不測の事態でパニクっている時は絶対に何か見落としがあるので、必ず近所の方か通りすがの方に後ろを見ていてもらう、どうしようもなければ警察を呼べば来てくれるので誘導してもらってください。

恥ずかしさ紛れに仲間に電話するのもダメです。はたから見ると恥ずかしいのを一生懸命隠しているのがバレバレで余計にカッコ悪いです。

僕はこういう時に誰かに助けてもらう為に常に1万円程千円札で持ち歩いています。
千円札何枚か渡して「ごめん後ろ見てて!」って頼むと結構快く引き受けてくれますよ。

2t・4tからか、いきなり大型か

よく「まずは小型トラックから経験をー」と言いますが、あなたの最終目標が大型運転手ならばいきなり大型に挑戦しても良いと思います。

もし運送業界そのものに慣れるまでは小型トラックで…と思うならそれでも構いませんが、大型運転手としての経験と技術は、実際に大型車を運転する事でしか身に付きません。

それに小型車に乗っている内に大型の経験者が入社してきたら、まず間違いなく大型運転手の椅子をひとつその人に奪われます。会社からすれば当然経験者の方が安心して任せられますからね。

実際僕も運送会社に初めて入社してすぐ、会社に1台だけ大型車が余っていて僕の他に「いずれこの大型車に乗るためにまずは4t車で修行中」という人がいましたが、僕から会社に「僕大型運転手になる為にこの会社入ったんで即あれ乗らせてください!」と言い、その人がいずれ乗るはずだった大型車を奪いました。(その人からは嫌われましたが気にしない気にしない笑)

なのであなたの目標が”大型運転手”なら常にチャンスの最前列にいて、チャンスが来たら勇気を出して即掴んで欲しいです。


まとめ

大型トラックの運転は、確かに簡単ではありません。
ですが、そのぶん「責任感」や「誇り」を感じられる仕事でもあります。

必要な免許と知識、そして安全への意識を持てば、初心者でも大型ドライバーへの道はしっかりと開けています。

あなたも憧れを現実に変えてみませんか?

他にもトラックドライバーのスキルアップについてや転職についてまとめた記事もあります。
よろしければご活用ください。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

またお会いしましょう!

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マイライセンス
ひろかず

ひろかず/トラックドライバー歴13年/現在大型トレーラー運転手&新人教育担当
未経験からトラック業界に飛び込み、現在は大型トレーラー運転手として勤務中。
これまでに延べ10名以上の新人ドライバー教育にも従事。
現場のリアルな情報や経験をもとに、初心者に寄り添ったブログ運営を心がけています。

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