あなたの不安、分かります
「トレーラー…運転してみたいけど自分には無理かも…」
YouTubeなどでトレーラーの動画を見ながらそんなことを考えているのではありませんか?
憧れはある。でも同時に不安もある。「本当に自分にできるのか?」「失敗したらどうしよう」「周りに迷惑をかけてしまうんじゃないか」
その気持ち、痛いほど分かります。
僕も初めてトレーラーの運転席に座った時は手が震えました。
バックミラーに映る遠くまで続く荷台。「この巨大な鉄の塊を、本当に自分がコントロールできるのか?」 正直、逃げ出したくなりました。
でも今、勇気を持って一歩踏み出せば、今のその恐怖はやがて誇りに変わります。
不安の奥に隠れているあなたの可能性
トレーラーを見るたび、心が躍りませんか?
高速道路で隣に並んだ時、思わず見上げてしまうあの圧倒的な存在感。運転席にいる人がとてもカッコ良くて、でも遠い存在に見えて、同時に羨ましく思えて。
「いつか自分も…」
そう思った瞬間、すぐに現実の壁が立ちはだかる。
長すぎる車体、複雑そうなバック、周囲からの視線。「やっぱり自分には無理かも」って、諦めの気持ちが湧いてくる。
でも待ってください。その憧れの気持ちこそが、あなたの中にある可能性の証拠なんです。
何の根拠もなく憧れることなんて、人はしません。
心の奥底で「自分にもできるかもしれない」「これが出来たらカッコいいよな」という希望があるからこそ、憧れるのです。
僕が初心者だった頃の、赤裸々な告白
初めてトレーラーの運転席に座った日のことを今でも鮮明に覚えています。
先輩に「今日はお前がやってみろ」と言われた時、血の気が引いたのを覚えています。
エンジンをかけて、ゆっくりと発進。 最初の右カーブで、もう汗だくでした。「荷台が中央線を越えてないか?」 「後ろの車に迷惑かけてないか?」「てかこのカーブ曲がれるの…??」
頭の中は不安でいっぱいでした。
でも同時にハンドルを握る手から伝わってくる感覚がなんとも言えず誇らしかったです。
「あ、俺、トレーラー運転してる」
その瞬間、心の底から湧き上がってきたのは純粋な喜びでした。
初回のバック練習では、荷台が思った方向と逆に動いて、 完全にパニック状態。 先輩に何度も「ストップストップ!!!」と声をかけられました。
でも不思議なことにくじけませんでした。 なぜなら、うまくいかない自分ですらとてもかっこよく思えたからです。
「俺、今、トレーラーのハンドルを握ってる」 その事実だけで胸が熱くなりました。
あなたが感じている不安の正体
今あなたの心の中にある不安。 それを一つ一つ僕と一緒に見つめてみませんか?
「車体が長すぎて、曲がりきれないんじゃないか」
分かります。僕も最初はそう思いました。でも実際に運転してみると、意外にも曲がれるんです。 内輪差を意識さえすれば、普通の交差点なら問題ありません。
慣れるまでは少し大げさに大回りして行けば大丈夫です。
「バックが絶対に無理」
これも僕が一番恐れていたことです。 最初は確かに難しい。でもコツを掴むと楽しくなります。 荷台が思った通りに動いた時の快感は、病みつきになります。
“運転”と言うより”操縦”と言った感覚です。
「みんなに見られて恥ずかしい」
実は、周りの人たちはそれほど見ていません。 そして、公道では見ている人たちの多くは「すごいな」という目で見ています。
積み降ろし場では経験者達は「俺にもあんな頃があったなぁ…」と懐かしんでいるだけです。
恥ずかしがる必要なんて、全くないんです。
「事故を起こしたらどうしよう」
この心配は、逆に言えばあなたが慎重で責任感のある人だという証拠。 そんなあなただからこそ、きっと安全運転ができるはずです。
その気持ちは何年経っても持ち続けてください。
不安の向こうに待っている、輝かしい未来
想像してみてください。
数ヵ月後あなたが、自信を持ってトレーラーを運転している姿を。
交差点で余裕を持ってハンドルを握り颯爽と曲がって行くあなた。狭い場所でのバックも、もう怖くない。 荷台の動きが手に取るように分かる。
休憩中、後輩から「すごいですね、どうやったらそんなにうまく運転できるんですか?」 と尊敬の眼差しで見つめられる。
積み降ろし先の従業員に「やっぱトレーラーの運転手はすごいねぇ!」って声をかけられる。
そしてあなたが言います。「最初は僕も怖かったよ。でも、やってみたら案外できるもんだよ」
家に帰って、家族に今日の出来事を話す。「今日は狭い現場で、一発でバックを決めたんだ」 家族も誇らしそうに聞いてくれる。
鏡に映る自分を見て、心から思う。「あの時、勇気を出してよかった」
この未来は決して夢物語ではありません。 今のあなたが一歩踏み出せば、必ず現実になる未来です。
技術よりも大切なもの
ここで、大切なことをお話しします。
トレーラーの運転で一番重要なのは、実は技術ではありません。
一歩踏み出す勇気です。トレーラーの運転手になれる人となれない人の違いはこの勇気をもっているかどうか。それだけです。
技術は練習すれば誰でも身につきます。 最初は皆へたくそです。でも勇気が無い人はその”へたくそ”にすら辿り着けません。
そして、一歩踏み出して諦めずに続けていれば必ずできるようになります。
僕が今まで見てきた成功したドライバーに共通していることは、 特別な才能があったことではありません。「トレーラーの世界へ一歩踏み出した」「そして諦めなかった」それだけです。
あなたの中にある、隠れた力
実は、あなたの中には既にトレーラーを運転する力が眠っています。
普通の大型トラックを運転できるのなら、 既に高度な技術を身につけているということ。 車両感覚、判断力、責任感。 どれもトレーラー運転に必要な要素です。
必要なのは、その力に少し付け加えるだけ。 新しい感覚を覚えるだけ。
まったくのゼロから始めるのではありません。 80%は既にできているのです。 残りの20%を覚えるだけ。
その20%のために、今の安全な場所にずっといるつもりですか?
大型車の経験が無くても大丈夫
じゃあ大型車の経験が無いとダメなのか?
そんなことはありません。
実際僕の勤めている会社では4トン車の経験すらない状態から入社していきなりトレーラーに乗り始めた人も数人います。
しかもその内のひとりは50代の方です。
セミトレーラーだろうがフルトレーラーだろうが幅広だろうがポールトレーラーだろうが、人間に操縦できるように設計されています。
何度も言いますが必要なのは免許と勇気だけです。
一歩踏み出すための、具体的な道筋
「やってみたい」という気持ちが湧いてきたあなたに、 具体的な道筋をお示しします。
まずは牽引免許の取得から。教習所で基礎をしっかり学べます。 同じ想いを持った仲間もいるかもしれません。
職場での機会を探す 「トレーラーの運転を覚えたい」 その一言を言う勇気から始まります。
転職も一つの選択肢 環境を変えることで、新しい自分に出会えます。
先輩ドライバーとの関係を大切に 技術よりも大切な「心構え」を教えてもらえます。
どの道を選んでも、重要なのは「今日、決意する」ということ。
明日でも来週でもなく、今この瞬間に決めることが大切です。
今日逃げたら、明日はもっと大きな勇気が必要になる
僕の好きな言葉です。
最後に、あなたの背中を押したい
この文章を最後まで読んでくれたあなたに、 心を込めて伝えたいことがあります。
ここまで読んでくれたあなたは、もうトレーラードライバーになる準備ができています。
というかここまでしっかり読んでくれるほど熱心なあなたなら絶対にトレーラーを操れます。
技術的な準備は必要ありません。 心の準備ができているからそれで十分です。
その気持ちこそが、あなたの可能性そのものです。
一年後のあなたから、今のあなたに向けてこんなメッセージが届いています。
「あの時、勇気を出してくれてありがとう。 君が勇気を持って踏み出した一歩のおかげで、僕は今誇りを持って生きています。 不安だったけど、やってみて本当によかった。」
その未来の自分からの声が聞こえませんか?
今この瞬間が、あなたの人生の転換点になるかもしれません。 10年後、20年後に振り返った時、 「あの日、あの記事を読んで決心した日が、僕の人生を変えた」 そう思える日になるかもしれません。
不安は誰にでもあります。 でも、その不安の向こう側にあなたが本当に求めている人生があるのです。
今こそ、その扉を開く時です。
一緒に頑張りましょう!
このブログでは他にも転職についての情報やトレーラー運転手を目指す方に向けた記事があります。
良かったらご活用ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
またお会いしましょう!

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