初心者トラックドライバー必見!事故を防ぐために身につけたい7つの習慣

運転手入門/基礎

✅ はじめに:事故を防ぐカギは「日々の習慣」にあり

トラックドライバーとして働くうえで最も大切なのは「無事故で帰ること」です。
荷物を時間どおりに届けるのも大切な仕事の一部ですが、どんなに急いでも事故を起こしてしまえばすべてが台無しになってしまいます。

特に初心者のうちは運転や地理に慣れていないことで余計に不安や焦りを感じることも多いと思います。
でも、だからこそ最初の段階で事故を防ぐための習慣をしっかり身につけておくことが大切です。

今回は、現役トラックドライバーとして働きながら新人教育も担当している僕が
実際に新人さんに伝えている「事故を防ぐための7つの習慣」をご紹介します。

どれも特別なスキルが必要なわけではなく誰でも今日からできることばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。


🚛 ① 運行前日に「翌日の流れ」をシミュレーションしておく

事故を防ぐためにはまず焦らないことが大切です。
そのためにぜひ身につけてほしいのが、「運行前日に翌日の流れをイメージしておく」ことです。

  • どのルートを通るか
  • 積み場・降ろし場には何時頃に到着するか
  • 作業にはどれくらいの時間がかかりそうか
  • どこで休憩を取るか
  • 何時頃に帰ってこれそうか

こういったことを事前に頭の中でシミュレーションしておくだけで、当日の心構えがまったく違ってきます。
時間に余裕を持って見積もることがポイントです。焦りがなくなれば判断も丁寧になり、事故のリスクも大きく減らせますよ。


🧰 ② 出発前・帰庫後の「車両点検」は必ず行う

次に大切なのが車両の点検です。
走行中のトラブルは、ドライバーの精神的負担が非常に大きいもの。焦りが出てその後の運行にも影響します。

ですので、出発前と帰庫後の点検は必ず行いましょう。

特に、

  • タイヤの状態(空気圧や亀裂)
  • ライトやウインカー等灯火類の点灯
  • オイルや冷却水の量
  • 異音・異常なにおいの有無

など、少しでも「いつもと違うな」と思うところがあれば遠慮せずに管理者に報告してください。
小さな違和感に気づける力は、安全運転の土台になります。


👀 ③ 乗車前に「車両を一周して周囲を確認」する

特に積み場や降ろし場では周囲に他の車両や作業員がいることも多く、死角が増える環境になります。
実際積み場・降ろし場での事故と言うのは非常に多いです。

そこで皆さんには「乗車前に車両を一周して確認する習慣」を身に付けて頂きたいです。

たった十数秒程度で、以下のような確認ができます。

  • 車両のまわりに人や障害物がいないか
  • これから動かす方向に危険がないか
  • 死角に何か入り込んでいないか

これを習慣にするだけで、動き出しのヒヤリとする場面を大きく減らせます。
「念のため」が命を守る一歩になるんです。


🔁 ④ バックする前には「必ず目視確認」を

トラックのバックは死角が多くて非常に事故が起こりやすい場面です。
僕はトラックドライバーになってから10年以上、大型車でもトレーラーでもバック時にぶつけた事は一度もありませんが、それは降りて目視で確認するという習慣を徹底しているからです。

バック前はもちろん、途中でも「少しでも不安があるなら降りて確認する」。
これが基本です。

「何度も降りるのは面倒くさい」
「周りから見られて恥ずかしい」

そんな声も聞きますが、本当に上手なドライバーは堂々と確認します
慌てず堂々と降りて確認すれば誰も何も言いません。

事故を起こすよりずっとスマートでかっこいい姿勢ですよ。


🐢 ⑤ 積み場・降ろし場・構内では「とにかくゆっくり動く」

構内での事故はほんのわずかな油断から起こります。
特に慣れてきた頃にスピードを出して動くドライバーが目立ちますが、これはとても危険です。

僕の経験では、構内で無理にスピードを出したりふかしたりし始めた人は、ほぼ確実にその後事故を起こしています

一方で、本当に運転が上手な人ほどゆっくり・丁寧に動きます。

「時間短縮のために急ぐ」つもりでも、事故を起こせば結果的に大幅な遅れと信頼損失に繋がります。
構内では「焦らない」「動きはゆっくり」が鉄則です。


📏 ⑥ 車間距離は「広すぎるくらいがちょうどいい」

走行中に一番多い事故のひとつが追突事故です。
これを防ぐためには、とにかく車間距離をあけること。

割り込まれることは前提にして、それでもしっかり距離を取ってください。
ポイントは、

  • 「ちょっと広めかな?」と思ったらその倍の距離
  • 雨・雪・夜間はさらに

車間距離をしっかり取れば、前車の急ブレーキ、落下物、路面の異常にも落ち着いて対応できます。
事故防止の基本中の基本ですが、常に意識して実践できるかどうかが大切です。


🙋‍♂️ ⑦ 挨拶をしっかりする

最後はちょっと意外かもしれませんが、「挨拶」も立派な事故防止習慣です。

なぜかというと、挨拶をちゃんとする人は自然と周囲の先輩ドライバーやスタッフとの信頼関係が築けます。
そうすると、

  • 積み場の注意点
  • 道路の渋滞や事故情報
  • 現場のルールやちょっとしたコツ

など、貴重な情報を自然と教えてもらえるようになります。
何か困った時にも助けてもらいやすくなりますし、安心感は焦りを減らし、事故防止に直結します。

シンプルですが、人との関係を大切にすることも、安全につながる大切な要素です。


✅ まとめ:習慣を変えれば、事故を防ぐ力が自然と身につく

どんなベテランドライバーでも「毎日の習慣」が安全を支えています。
今回紹介した7つの習慣はどれも特別なスキルではなく、誰でもできることばかりです。

焦らず、丁寧に、安全第一を意識すること。
それが事故を防ぐもっとも確実な方法です。

ぜひ、今日からこの習慣をひとつずつ意識して取り入れてみてくださいね。
安全に帰ってこそ、プロのドライバーです!

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最後までご覧いただきありがとうございました。

またお会いしましょう!

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ひろかず

ひろかず/トラックドライバー歴13年/現在大型トレーラー運転手&新人教育担当
未経験からトラック業界に飛び込み、現在は大型トレーラー運転手として勤務中。
これまでに延べ10名以上の新人ドライバー教育にも従事。
現場のリアルな情報や経験をもとに、初心者に寄り添ったブログ運営を心がけています。

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